公務員試験勉強法。①国家総合職 教養試験対策
前の記事では、公務員とはどういうものかざっくり解説しましたが、
具体的なこの記事では具体的な対策について解説していきます。
第一弾は最難関試験である国家総合職です。長くなりますので教養試験と専門試験に分けて解説することにします。
筆者の受験経験
・国家総合職(法律区分)最終合格
・国家一般職(行政関東甲信越)最終合格 某省庁に内定、就職
・都道府県庁最終合格(筆記1位、総合7位)
・衆参議員事務局一次試験合格
・裁判所事務官一次試験合格
筆者はMARCHの法学部(中央大学ではないです。)出身で、センター試験の数学で偏差値30台を出すほど数字が苦手です。公務員試験勉強は大学3年の4月から始めました。TACの国家総合職コースを受講し、大学在学中に国家総合職の試験に最終合格することができました。
簡単な自己紹介が済んだところで、まずは国家総合職試験の概要です。
国家総合職試験の概要
スケジュール(2019年度、大卒程度区分)
申し込み:3/29 〜 4/8
一次試験:4/28
一次合格発表:5/10
二次試験(筆記):5/26
二次試験(面接):5/28 〜 6/14
最終合格:6/25
国家総合職の一次試験は4月下旬と他試験に先立って実施されます。
勉強期間が短いので効率の良い勉強法が求められます。
一次試験目標 教養:20/40以上 専門30/40以上
教養試験: 文章理解:11問、数的処理16問、知識科目13問
目標ライン: 文章理解6問以上、数的処理8問以上、知識科目6問以上
教養試験対策のコツ:意図的に「捨て科目」を作ろう
意図的に「捨て科目」を作るとは
主に人文科学、自然科学で勉強する科目や範囲を絞ること
筆者は物理、地学、地理を捨て科目としました。
理由は高校時代苦手だった(物理)、あまり科目に興味が湧かなかったから(地学、地理)です。
「捨て科目」を作るメリット
勉強の負担を減らす
当たり前ですが、捨て問を作ることで勉強の負担が減ります。専門試験対策で細かいところまで覚えなければいけないので教養試験勉強に多くの時間を割けません。人文科学、自然科学は膨大な出題範囲の割に出題されて1問、年によっては出題されない科目もあるので非常にコスパが悪いです。よって勉強していて苦痛な科目は思い切って捨て問とすることをオススメします。
本試験の時間稼ぎ
教養試験はとにかく時間が足りません。3時間で40問全問解答ですが、記入漏れ確認を考えると1問4分ペースで解答しなければいけません。また、文章理解や数的処理は悩むと10分使ってしまうこともあります。初めから捨て科目を作ることができれば問題文をざっと読んでわからなければ即マークできますので浮いた時間を他の科目に使うことができます。
捨て科目を作るデメリット
得点源を失う
当たり前ですが、捨て問にした科目は得点源とすることができません。国家総合職といえどもちょっと勉強していたら簡単に解ける問題はあります。たまたま捨て科目が簡単な問題で出題された場合、正答率の高い問題を落としてしまうことになります。
捨て科目を作るのに向く人
・文系出身者で自然科学が苦手or無関心
・理系出身者で人文科学が苦手or無関心
・文章理解や数的処理にじっくり時間をかけたい
捨て科目を作るのに向かない人
・センター試験対策で全教科勉強した方
・他の試験(特別区など)の志望度が高い方
捨て科目を作るのに向く人の解説はメリットで触れたので省略します。捨て科目を作るのに向かない人の解説ですが、
まずセンター試験対策で全教科勉強した方については、勉強の下地ができていますので少ない勉強時間で得点源にすることができます。そういう方が捨て科目を作るのは勿体無いので向かない人としました。
次に他の試験(特別区など)の志望度が高い方ですが、捨て科目を作ると他の試験の受験対策が厳しくなります。例をあげた特別区では自然科学、人文科学が全科目出題され、自然科学に至っては各2問出題されます。このように試験によって知識系科目の出題が多いところもありますので、併願先の出題数を確認することが大切です。
終わりに
国家総合職は難関試験であり難しい印象があるかと思いますが、勉強科目を絞って効率的に勉強すれば決して合格できない試験ではありません。今回の記事が参考になれば幸いです。