居酒屋無断キャンセルで逮捕と大学生の居酒屋バックれ問題
昨日こんなニュースがありました。
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居酒屋にウソの団体予約をして無断キャンセルした男が偽計業務妨害の疑いで逮捕されたとのことです。
今回は居酒屋無断キャンセルで逮捕について解説したいと思います。
ニュースの概要
詳細はリンク先をご覧いただければと思いますので簡単に箇条書きします。
- 59歳男が偽名を使い、居酒屋にウソの団体予約をし、無断キャンセル
- 警察は偽計業務妨害容疑で男を逮捕(男は容疑を否認)
- 店の損害は約22万円
- 警察は余罪についても捜査している
偽計業務妨害って何?
偽計業務妨害という言葉が聞き慣れないと思いますので解説します。
まず条文ですが、刑法233条に規定がありまして、
第三十五章 信用及び業務に対する罪
(信用毀損及び業務妨害)
第二百三十三条 虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
引用:e-Gov法令検索
言い換えると、
①虚偽の風説を流布(デマを流す)or偽計を用いる(ウソをつく)をして
②人の信用を毀損(傷つける)orその業務を妨害したものは
③三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金
となります。
今回について言えば、
ウソの団体で予約 ←①の偽計を用いるに該当
無断キャンセルでお店に損害 ←業務を妨害に該当
ということで逮捕されたのだと思います。
大学生の居酒屋バックれ問題
似たようなトラブルで、大学生が居酒屋で当日ドタキャンすることがあります。
大学生の方の中には、「もしかして俺らも逮捕されんじゃね?」と思った人がいると思います。
結論から言うと、逮捕される可能性は低いが、損害賠償請求されてお金が取られる可能性は高いです。
なぜ逮捕される可能性が低いかと言いますと、
本件がかなり悪質で例外的に逮捕されたと推測されるからです。
本件は、
- 偽名を用いて嘘の団体客を装う
- 同じ系列でも同様の同じことをしていた(とみられる)
ということで、お店の営業を妨害する意思がかなり見えます。
大学生の居酒屋バックれの場合は、
- 実名で予約している
- 店に損害を与える意思はない
ということで、偽計業務妨害に該当するための「偽計」とまでは言えないと思います。
したがって、逮捕される可能性は低いと考えます。
ただし、お店から損害賠償を請求される可能性は高いです。
お店側は、予約があったので料理を準備していますし、料金が払われるという前提で動いてますので、バックれたことによって損害が発生しています。
民法上、バックれた大学生はその代金を支払う義務がありますので、お店からその損害を請求される可能性は高いです。
バックれはやめよう!やってしまったら素直に謝ろう!
未来ある大学生にとって、バックれは人生をぶっ壊しかねない危険な行為です。
単に代金を請求されるだけなら良いですが、
- トラブルになって大学に報告→停学などの処分
- トラブルが内定先に知られる→内定取り消し
このようなことにならないよう、
ちゃんとキャンセルの連絡を取ろう!
万一、無断キャンセルしたら誠心誠意謝ろう!
この2つはしっかりお願いします。