こうくんのブログ

元公務員の26歳が書いているブログです。公務員、筋トレ、コーチング関係を中心に記事を作っていきます。

公務員試験勉強法。①国家総合職 専門試験対策

次は専門試験の対策です。

筆者が受験した法律区分の解説がメインになりますが、他の区分であっても計算を必要としない問題であれば参考になるかと思います。 

筆者の受験経験と国家総合職試験の概要は前回の教養試験と同じですので、読んだ方は飛ばしてください。

 

筆者の受験経験

・国家総合職(法律区分)最終合格

・国家一般職(行政関東甲信越)最終合格 某省庁に内定、就職

都道府県庁最終合格(筆記1位、総合7位)

・衆参議員事務局一次試験合格

・裁判所事務官一次試験合格

 

 筆者はMARCHの法学部(中央大学ではないです。)出身で、センター試験の数学で偏差値30台を出すほど数字が苦手です。公務員試験勉強は大学3年の4月から始めました。TACの国家総合職コースを受講し、大学在学中に国家総合職の試験に最終合格することができました。

 

簡単な自己紹介が済んだところで、まずは国家総合職試験の概要です。 

 

国家総合職試験の概要

 スケジュール(2019年度)

 申し込み:3/29 〜 4/8

 一次試験:4/28

 一次合格発表:5/10

 二次試験(筆記):5/26

 二次試験(面接) 5/28 〜 6/14

 最終合格:6/25

 

国家総合職の一次試験は4月下旬と他試験に先立って実施されます。

勉強期間が短いので効率の良い勉強法が求められます。

 

専門試験の目標

 一次試験目標 教養:20/40以上 専門30/40以上

 専門試験(法律区分)

 必須解答(31問):憲法:7問、民法12問、行政法12問

 選択解答(9問):商法:3問、刑法3問、労働法3問、国際法3問、経済学・財政学6問

 目標ライン:憲法6問以上、民法10問以上、行政法10問以上、選択科目6問以上

 

 

専門試験対策のコツ:根拠をしっかり覚えよう

          できれば反論まで覚えよう(二次対策)

 

根拠をしっかり覚えるとは

判例の結論(合憲・違憲、適法・違法など)だけではなく、

判例の結果だけでなく、その結果を導いた根拠(理屈)まで覚えるということ。

 

国家総合職試験では、判例の結論だけで切れる選択肢も数多くありますが、理屈が間違っていて誤りという選択肢も多く出てきます。二択までは絞れたがそこからが絞れず点数が伸びず不合格となってしまった方も多いです。勉強をする際には判例の根拠もしっかり覚えましょう。

 

できれば反論まで覚えようについて

これは二次試験対策になります。国家総合職の二次試験は事例問題の論述となっています。オリジナル問題に見えますが、よく見ると判例が存在するテーマとなっています。従って、判例では〇〇と論じていると書くのですが、それだけですと点数が伸びませんので反論まで覚える必要があります。

 

例:「検閲」の定義(判例Wikipediaから拝借しました)

判例行政権が主体となって、思想内容等の表現物を対象とし、その全部又は一部の発表の禁止を目的として、対象とされる一定の表現物につき網羅的一般的に、発表前にその内容を審査したうえ、不適当と認めるものの発表を禁止することを、その特質として備えるものを指すと解すべきである。(札幌税関検査訴訟)

 

反論:判例の「検閲の定義」が狭すぎる

  ①裁判所による差し止めが対象外

  ②わいせつ画、グロテスクな図画など思想内容以外の規制が対象外

  ③海外であれ発表されれば対象外

 

 

まとめ

専門試験は科目数が少ない代わりに内容が多いので多くの勉強時間を確保する必要があります。その中でも効率的に勉強するためには、判例の結論や根拠だけでなく、二次試験対策用に判例の反論まで覚えておくことが重要です。